2010/08/20

中国人の英語化

とにかく英語を学びに来ている中国人が多い。

今日のオリエンテーションには20歳前後もしくはそれ未満の生徒が多数出席していたのだが、それらが全体の8割を占める中国人なのだ。
また、現地の大学生やさ様々なアシスタントのポジションにも多くみられる。日本人はあまり見かけない。


彼らの言語圏を単純に市場化しただけでも10億人規模。
また英語圏も10億人くらい。

つまり英語ができる中国人がこの先どんどん排出されるということは、20億人を相手に商売ができる人材が増えつつあるということだ。

それに対して日本はどうか。

一部のバイリンガルにより輸出入とサービスにおいて海外と取引はされているものの、いまのところなんだかんだで日本の中だけで(日本語だけで)あらゆるモノとサービスがまわってしまっている。
たかだか1億人市場で世界トップクラスの経済圏をつくっているわけで、それはそれですごいことなのかもしれない。が、日本語圏が20倍になることは近い将来ありえないことだろう。
GDPでついに中国に抜かれた日本だが、今のところ一人当たりの生産性は数倍高いポジションを維持しているらしい。

しかし、この先今の若者たちがビジネスの最前線をいくころ(10~20年後くらい)日本のグローバルな競争力は中国に負けてしまっていないだろか。一人当たりの生産性も抜かれてたりはしないだろうか。

英語さえしゃべれればグローバルビジネスができるかというと、あきらかに「否」だが、少なくともその土台で自由にやりとりできるかという点では大きな差がでてくる。

また、全体的に控え目な日本人の気質に対して、ガンガン攻めてくる中国人の積極性におされて主導権を握られる産業や市場が増えてくる可能性もある。

「私は今のままでいいや~、めんどくさいことは考えずにのんびり暮らそう」という考えも理解できるが(というかそれで十分幸せをつかめている人もいる気もするが)、「いっちょやってみるか」な侍魂とナデシコジャパンスピリッツが極めて若い日本人からも増えてこれば、まだまだグローバルに戦える日本は残る気がする。

ライバルをつぶせという発想ではなく、対等にやりあえるというだけでも国際競争力の低下に歯止めをかけてくれるかもしれない。

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