2010/09/23

最近のソーシャルネットワーキング






mixiが中国のSNS「renren」と韓国のSNS「Cyworld」とタッグを組むことで、それぞれの国の最大手ということもありアジアの一大連合が形成されようとしています。

一部メディア(複数)では「これでFacebookの来襲を止められるか!?」とか言ってますが、笠原さん(mixi社長)自体は対抗するとか侵攻を食い止めるというよりは「別の極をつくる」と言っていますね。





そもそも黒船の来航を阻止する必要はあるのか議論の余地はあるかと思います。
(実際はもうFacebook Japanがあるので来航しちゃってるちゃ~しちゃってるんですが、ペリーでいうと横須賀に降り立ったくらいかと)

というのも、例えば検索エンジンでいえば、中国では百度(バイドゥ)、日本ではいまだにYahoo!Japanなんかが最大多数の利用者を抱えているように漢字をベースとしたWebサイト圏内では、欧米サイトのアジア侵入はあまり容易なことではないのかもしれません。

笠原さんの言うとおり、無理にあせって対策をとらなくてもアジアはアジアで一つの塊があればいいような気がします。一度つくられた2億人以上の漢字圏のコミュニティを壊して再構築するほどFacebookに(いまのところ)パワーがあるように思えません。

なんせ、日本ではmixiユーザーだけで1750万(GREE1500万人、モバゲー1000万人)に対してFacebookの日本人ユーザーはこれだけ年月が経っても100万人そこそこなのです。

※ちなみに中国renrenユーザーは1.5億人、韓国Cyworldはユーザーは2100万人


なかなかFacebookが日本に広がらない理由のひとつは、間違いなくプライバシー意識の違いにあるでしょう。
ご存知の通りアメリカでは「よくここまで晒すな~」というくらい大胆にプライベート情報を公開しています。全体でなくとも1回会っただけの人にまで。

もちろん個々の閲覧可能範囲設定は細かく調整でき、その点ではmixiよりも凝っているかもしれません。アメリカではプライバシー保護団体が一度騒ぎ出すとうるさいので、その辺のつくりが細かくせざるを得ないのでしょう。

最近はFacebookもストーカー的機能もつけちゃってるのが気になりますが…。



日本人でも最初からFacebookだった人やちょっと前まで高校生だった人はネットセキュリティ(プライベート情報流出のリスク)の意識が低いのか相当な覚悟ができているのかけっこう書き込みまくってるようです。

昔、といってもそんなに遠い昔ではないですが、Yahoo知恵袋だったか、OK WaveだったかのQ&Aサイトで、ある女の子(高校生か大学生)が
「SNSにアップしていた彼氏との写真が勝手に他の(アダルト系の)掲示板にアップされてました。許せません。なんとか犯人を見つけ削除する方法はないですか?」と。

もちろん勝手に写真をコピーした人は肖像権や著作権(一応写真なので)の侵害で悪いのですが、圧倒的大多数の人からは「写真をアップしたのは自己責任。自分で管理できないのなら最初からそんなプライベートな情報やデータをアップすべきではない。」という意見が寄せられていました。最後にはその女の子も「すいません。私の意識が甘かったです。」と反省(?)していました。



ところで、先月Googleが格安でPC-電話(家電も携帯も)の国際通話を可能にし「Skypeをつぶすのか」とも言われましたが、Googleの真の狙いはそこにはないようです。


Skypeは利用者こそ多いものの、まさに薄利多売のビジネスであまり儲けがよくないのです。そんなビジネスをGoogleは始めようとはしていません。

一番の狙いはFacebookつぶしだと言われています。なぜ電話機能でSNSをつぶすのか?
特に電話だからというよりは、電話も含めコミュニケーションツールをどんどん拡充して、すでにできているFacebookの牙城を外堀から埋めていこうという考えのようです。



それを予防してか偶然か、Facebook自体も電話をつくるかも知れないとか。


GoogleがFacebookを狙うなら、mixi-renren-Cyworld連合と組んだりしないのかな~と淡い期待を抱いていますが、数年以内に答えはでているでしょう。


とにかくFacebook創設のいざこざは映画で見ることができるようになるはずなので、来月一足先に観てきます。
⇒日本では年明けに公開予定





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