2010/12/05

歴史のズレ

中国人のクラスメイトとチンギス・ハン(モンゴル帝国)あたりの歴史の話をしていたとき、「元」の時代に日本に攻めてきた話をすると、「え、中国は平和的に発展してきたから、よその国に侵攻したことは一度もないと歴史でならった」と言っていた。

確かにモンゴル帝国は今の中国とは異なるが、中国の年号を清⇒明⇒と順に遡っていくと元になるわけで、「元寇」は日本人なら小学校から歴史の教科書から学んだはず。
なので、自分も「やつらなんちゅ~歴史を習ってきとるんじゃ」と思いつつ口には出さなかった。

真実は一つのはずだが、どちらかの歴史が歪曲されているはずだ。
世界中の歴史の教科書を見比べるといろんなズレが出てくるんだろう。


尖閣諸島の領有権問題についてエッセイを書いた際、いろいろ両者の歴史を調べていた。(と言っても中国語がわからないので、中立的に(?)英語の記事や文献をたどるしかないのだが…)

どちらにも言い分があり、それを支える証拠を出し合っている。

New York Timesのある記者がやたら中国よりな記事を書いていたりする。
が、それは日本から海外に対して正しい情報と強い訴えを発信していなからだとブログに書いている日本人もいた。

18世紀の日本の地図には尖閣諸島は中国の領土として描かれている一方で、1970年以前の中国の地図には日本の領土として書かれていたりもするが、両者は自分たちに都合の悪い情報は出さなかったり、相手に不利な情報ばかりだそうとする。

何百年も遡れば、元々は単なる岩山の無人島だったわけで、国が関与するほど魅力のある島でもなく、どこの国のものでもなかったはずだ。

どの歴史を採用して、どの法に則るかで認識は変わってくるかもしれないが、戦後の「現代」の見方からすると尖閣諸島は日本のものになる気がする。

石油の埋蔵の可能性を指摘されてから領有を主張するような後出しジャンケンは賛同しがたい。

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