2011/01/12

オバマ

Tucsonにオバマがくるのは初めてらしい。

先週の悲劇に対して大学側がオバマに来てもらうよう要請し、それに大統領夫妻が応じたわけだ。

12日、4時開場、6時開演にも関わらず、前の晩からテントを張って列をつくる連中も現れ、早くから大学は厳戒態勢に入っていた。
物々しいパトカーや消防車、それに数多くのテレビ局が中継車を並べてキャンパスを埋め尽くしていた。

最初、昼ごろ図書館で勉強してから夕方頃に並べばいいかと考えていたが、キャンパス内につくと何千人もの列が目に入った。


その列の中から友達が声をかけてくれて、途中から急きょ並ぶことができた。
それが12時ごろ。

冬だというのに、相変わらず暑い日差しの中で数時間待つことになった。
顔がかなり焼けた気がする。

4時を過ぎると一斉に列が動きだし、バスケットボールのスタジアムへ。

6時ころにはテレビに出てきたヒーローやドクターが続々会場に登場し、彼らをテレビ画面がとらえるたびに拍手とともに大きな歓声があがった。


最後に登場したのはやはり大統領夫妻。
そこまでで一番大きな歓声とスタンディングオベーションが巻き起こった。



実際のオバマ大統領のスピーチは犠牲者の追悼と、勇敢に容疑者を取り押さえたり被害者を守ったりした人たち一人ひとりを賞賛すこことから始まり。
これからアメリカ人は互いを尊重し、助け合い協力し合って繁栄していく必要がることなどを延々と語っていた。


正直、全部聞き取れたわけではないのだが、あのしゃべり方と言い回しは聴衆を引き付ける力はあるとは思った。
一言ひところ丁寧に力強く話す様子はテレビを通してでは伝わらない何かがあった気がする。
一度担任だった先生とも一緒だったのだが、彼女はオバマのスピーチで心打たれたのか(犠牲者を悲しんでか)涙を浮かべていたくらいだ。



実はアリゾナは共和党優位の州で、知事にも過去にオバマと大統領の座を争ったジョン・マケインがいる。
今回被害にあったギフォード議員はオバマと同じく民主党の下院議員だ。
それにも関わらず当日は4万人以上の人が大学に集まってきたわけだ。

もちろん党どうこうではなく、被害者を憐れむ気持ちなどに共鳴した人、珍しいもの見たさに来た人が大多数だろうが、大統領の“集客力”的な部分は肌で感じ取ることができた気がする。

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